病院ブログ

2019.01.10更新

脾臓はお腹の左上あたりにある臓器で、免疫機能や造血機能、古くなった血液の破壊や赤血球の貯蔵などの機能を司どっています。

ほとんどの機能はほかの臓器が代わりに行えるため、摘出しても大きな問題になることはありません。

 

そんな脾臓ですが、腫瘤が出来ることが多い臓器でもあります。

一般的には犬の脾臓の腫瘤は50%が悪性腫瘍であり、そのうちのさらに50%が血管肉腫であると言われています。

 

ここでは血管肉腫についてお話しします。

 

血管肉腫とは血管を構成する血管内皮に由来する腫瘍であり全身に発生します。

一般的には脾臓の血管肉腫がよく知られていますが、脾臓以外にも皮膚・皮下・肝臓・骨・心臓・筋肉などでも発生が認められます。

場所によって症状は様々ですが、脾臓の血管肉腫で最も多い症状は腹腔内出血(貧血)です。

出血の量によっては命にかかわることもある為、早急な治療が必要となってきます。

 

診断は、画像検査をメインに行っていきます。

血管肉腫

レントゲン検査にて脾臓領域に腫瘤が認められます。

 

血管肉腫2

次に、超音波検査にてどの臓器に腫瘤があるかをチェックします。

また、ほかの臓器との関連や転移の有無なども同時にチェックします。

 

血管肉腫では貧血やDICなどが起きていることが多いため、血液検査も必須になります。

 

各種検査により脾臓の腫瘍が疑われた場合は、治療もかねて開腹を行い、脾臓の摘出を行います。

術前に貧血が認められる場合は、輸血をしつつ手術が必要になる場合があります。

一般的にはHCTが25%以下である場合は輸血を行うことになります。

 

 

血管肉腫①

血管肉腫3

 

血管肉腫②

血管肉腫4

かなり巨大化しています。

 

血管肉腫は残念ながら悪性度が高く、手術や抗がん剤を組み合わせても完治が難しい腫瘍です。

進行するまで症状が出ないため、定期的な健康診断を行い早期発見を心がけましょう。

 

院長

投稿者: 葉山一色ペットクリニック

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