病院ブログ

2024.03.31更新

今年も4/1より春の健康診断キャンペーンを実施いたします。

 

 

健診

 

一般的な血液検査項目が割安価格で可能となっております。

 

ホルモン検査、アレルギー検査、ワクチン抗体価検査などは含まれていませんが、オプションで行うことも出来ますのでご相談ください。

 

 

ワンちゃん、ネコちゃん以外にもウサギさんも検査可能です。

 

 

食事の影響で上昇してしまう項目もあるため、半日(12時間)程度の絶食をおススメしています。

 

ウサギさんは絶食の必要はありません。

 

 

また、狂犬病予防接種も同時に行うことも可能です。

 

町からのハガキや鑑札を持参していただければ、登録の代行も可能です(代行手数料はいただいておりません)。

 

何か不明な点がありましたらお問合せいただければと思います。

 

 

葉山一色ペットクリニック

院長

投稿者: 葉山一色ペットクリニック

2024.03.30更新

モルモットの歯は、げっ歯類に特徴的な一生歯性であり、生涯にわたり伸び続けます。

 

モr

 

歯の数は、上下とも前歯が2本、奥歯(臼歯)が6本の合計20本あります。

 

何らかの原因で咬合が不適切になると、上の奥歯は頬側に、下の奥歯は舌側に過長し食欲の低下を引き起こします。

 

 

不正咬合の主な症状は

①食欲の低下

②流涎

③嗜好性の変化

 

などが挙げられます。

 

 

身体検査や口腔検査などにより診断を行い、軽度のものであれば無麻酔で処置を行いますがモルモットの口の中は狭いため、麻酔下での精査や処置が理想的です。

 

 

モルモット

このように口を開く器具をつけて、奥歯の状態を確認しながら機械をつかって歯を削っていきます。

 

麻酔をとめたらすぐに目が覚めて動き始めるので、あとは食べれるようになるか経過をみていきます。

 

 

不正咬合は一度発症すると生涯治療が必要となるため、予防が重要となります。

 

奥歯の摩耗不足が原因となることが多いので、牧草などの繊維をしっかりと食べさせることが重要となります。

 

 

急な食欲の低下やよだれが認められた場合は、不正咬合の可能性があるためご相談ください。

 

葉山一色ペットクリニック

院長 

投稿者: 葉山一色ペットクリニック

2024.03.23更新

デグーさんは鼻閉塞や呼吸困難などの呼吸器疾患が発生することが多く、また診断や治療に苦労することが多いのが現状です。

 

原因は様々で、歯の病気や肺炎、鼻腔内腫瘍などが挙げられます。

 

 

診断は、身体検査やレントゲン検査、CT検査などによっておこなっていきます。

 

 

頭部のレントゲン写真です。 

でぐ

 

デグーさんは麻酔をかけないときれいなレントゲンを撮影することが難しいため、基本的には麻酔下での検査になるのですが、呼吸状態が悪い子では注意が必要となります。

 

治療は原因によって様々ですが、抗生物質や消炎剤の投与などを行うことが多いです。

 

 

内服薬に反応が悪い子は外科手術やネブライザー療法を行います。

 

 

当院で行ってるネブライザーの様子です。

ねぶ

ネブライザーはお薬を蒸気にして吸入させる治療の為、欠点としては体が蒸気で濡れて体温が低下してしまうことがあります。

 

お部屋を暖めたり、直接蒸気が当たらないようにBOXを二重にしたりして体温の低下を防ぎながら行ってます。

 

ネブライザー療法は自宅での継続的な治療をおススメしているので、機械を購入していただいてお家で行っている方もいます。

 

 

 

頑張って治療を行っても残念ながら進行してしまうと、呼吸がどんどん苦しくなり、口をあけて呼吸をすることによってお腹にガスがたまってきて食欲が低下してしまうことがあります。

でぐレントゲン

お腹の中の黒い部分がガスです。

 

お腹にガスがたまるとご飯が食べられなくなるので、点滴をしたりガスを抜くお薬を使ったりする必要が出てきます。

 

 

最初は軽い鼻づまりでも、進行すると命にかかわる病気なので、症状が出たら早めにご来院いただければと思います。

 

 

葉山一色ペットクリニック

院長

投稿者: 葉山一色ペットクリニック

2021.02.03更新

モルモットの尿石症は泌尿器疾患の中でも多く見られる病気です。

尿結石は、膀胱以外にも尿道・尿管・腎臓などに発生します。

 

尿石症の原因としては、

① 遺伝

② 代謝異常

③ 栄養バランスの不均衡

④ 飲水量不足

⑤ 細菌感染

などが考えられています。

 

栄養面だと、カルシウム含有が多い食事(アルファルファ)やビタミンDの過剰摂取が原因と言われております。

 

雌雄差はないとの報告がありますが、男の子は尿道が狭いため結石がつまるリスクは高いため注意が必要です。

 

診断は基本的にはレントゲン検査になります。

結石1

 

別の子です

結石2

二人とも尿道内に結石が認められます。

 

写真の子は二人とも女の子で幸いにも結石は自然排泄されましたが、結石が膀胱の中にある場合や男の子の場合は尿道閉塞するリスクがあるため手術をする必要があります。

 

結石が無くなった後も食事管理や生活環境の改善を行い再発の予防が必要です。

モルモットの結石はカルシウムが主成分であることが多いため、牧草はカルシウムが少ないイネ科のものを与えることが推奨されています。

水分摂取を増やすため注射器でお水を飲ませるのも一つの方法です。

ただ、それでも完全に予防することは難しいと言われていますので、結石症になったことがある子は定期的に尿検査やレントゲン検査を行いましょう。

 

投稿者: 葉山一色ペットクリニック

2021.01.30更新

うさぎさんの血尿はいろいろな原因が考えられます。

そもそも血尿ではなく、色素尿と言って食べ物中の色素が尿に混ざり血尿のように見えてしまう事もあります。

 

ではどうやって血尿なのか色素尿なのか見分けるかというと、、、

 

オシッコ検査をするしかないです。

 

血尿であれば潜血反応が出ますが、色素尿では出ません。

なので、おうちで赤色やオレンジ色のオシッコが出た場合は、病院でオシッコ検査をしましょう。

おうちで採尿が難しければ、溜まっていれば病院で採尿することが出来ますので、ご相談ください。

 

では、血尿だった場合は何の病気が考えられるかというと、

① 膀胱炎

② 膀胱結石・尿道結石

③ 腎結石・尿管結石

④ 膀胱腫瘍

⑤ 子宮疾患

などが考えられます。

 

病気を絞り込むため、オシッコ検査やレントゲン検査・エコー検査を行い確定していきます。

特に女の子は子宮疾患が多いので注意が必要です。

 

種類によっては4歳を超えると50~80%の子が子宮腺癌(悪性腫瘍)になるとも言われています。

また、2歳を超えると子宮に何らかの異常所見が認められることが多いとも言われています。

 

 

先日、ネザーランドドワーフの女の子が血尿を主訴に来院されました。

年齢は2歳になっていない子です。

オシッコ検査やレントゲン検査をしましたが、結石や明らかな感染なども認められませんでした。

エコーでは子宮も明らかな異常は見つけられませんでした。

年齢的には子宮疾患の可能性は高くはないのですが、血尿が強く出ていたため飼い主さんとも相談した結果、避妊手術を実施することになりました。

 

手術中の様子です。

うさぎ子宮

手前側の子宮が腫れており、中に液体が貯留している様子がわかります。

卵巣や反対側の子宮には肉眼的な異常は認められませんでした。

 

術後の様子

うさぎ術後

糸で縫うとかじってしまう事が多いので、ステープラーというホッチキスみたいなもので傷口をふさぎます。

左側のおしりのあたりから血が出ているのが分かると思います。

 

この子のように、2歳未満の若齢の子でも子宮疾患になる事があるので、女の子のうさぎさんは出来れば1歳ぐらいまでに避妊手術を行うことをオススメしています。

もちろん麻酔のリスクもゼロではないですが、病気になるリスクもあるため、どちらが良いか考えて判断しましょう。

 

 

投稿者: 葉山一色ペットクリニック

2020.05.05更新

先日、遠方よりいらしていただいたハリネズミさん。

まだ2歳にならない子ですが、子宮が腫れており、その他にも尻尾に腫瘤ができていました。

 

そのままお預かりさせていただき、翌日すぐに卵巣・子宮摘出を行わせていただき、尻尾の腫瘤も同時に摘出。

ハリネズミ手術

ハリネズミ手術

術後も食欲もバッチリでした。

 

病理検査の結果は、どちらも悪性腫瘍、、、。

ハリネズミさんは若齢でも腫瘍が多いです。

女の子で血尿が出ていたら、若い子でも要注意です。

 

 

こちらは別のハリネズミさん。

ハリネズミ黄疸

アルビノの子なので全体的に白い子なのですが、よくよく見ると鼻や口の中も白いです。

加えて耳の皮膚がなんとなく黄色みがかってます。

貧血と肝臓の病気(黄疸)を疑って血液検査を実施しました。

この子は大人しい子なので麻酔をかけることなく採血出来ました。

ハリネズミさんは検査するにも麻酔が必要になる事が多く、検査するのにもリスクを伴います。

 

結果は、貧血と肝不全が起こっていました。

点滴とお薬による治療で経過観察していきます。

 

 

ハリネズミさんをみさせていただく機会が多くなってきましたが、まだまだ力不足を感じます。

エキゾチックペットは症状をなかなか表に出さないため、おうちでの観察が重要です。

少しでも様子に異変を感じたら動物病院を受診することをオススメします。

「そんなことで病院に来ないでよ、、。」なんて思わないのでご安心を。

 

 

 

投稿者: 葉山一色ペットクリニック

2020.01.28更新

うさぎさんは、ワンちゃんネコちゃんと違い、オシッコの中にカルシウムが多く排泄されます。

そのため正常なオシッコでも結晶が見られることが多いため、尿検査を定期的に行っていても診断的な意義はあまり高くはありません。

 

うさぎさんで重要なのは、頻尿、尿漏れ、血尿などの症状やレントゲンやエコー検査などの画像検査になります。

 

先日、血尿を主訴に来院したウサギさんのレントゲン写真です

結石

膀胱内に1cm程度の石があるのが確認できました。

 

うさぎさんの結石は食事療法では溶解しないため、手術が必要になります。

この子も手術を行うことになりましたが、さらなる結石症の予防の為に低カルシウム系のペレットに変更するなど食事療法も行うことになりました。

 

 

手術当日のレントゲンです

結石

膀胱内にあった結石が消失しています。

 

この子は女の子であったため尿道が太く、運が良く自然に排出されていました。

 

通常1cmほどの大きさになると自然排出は難しいのですが、中には自然に排出されることも有ります。

ただし、大きさによっては尿道を詰まらせてしまったりすることもあるため、経過観察には注意が必要です。

 

結石を予防するためには低カルシウム系のペレットや牧草(チモシーなどのイネ科)に切り替え、適正体重を守ることが重要です。

うさぎさんは途中から食事の種類を変更することが難しいと言われていますので、食事の変更の際には根気よく徐々に行うことをオススメします。

 

院長 奈須俊介

投稿者: 葉山一色ペットクリニック

2020.01.28更新

先日、ハムスターさんの手術を行いました。

どちらもジャンガリアンハムスターという40gほどの大きさの子です。

 

 

この子は口の中にできものが出来てしまったため、摘出を行った子です。

はむ

ほおっておくと噛んで出血をするリスクもありますし、邪魔してご飯が食べられなくなることもなります。

この子は腫瘤が口から出てきていたためすぐに発見できましたが、口の中に隠れてて見つからない子もいます。

ご飯を食べにくそうにしていたり、ずっとお口を動かして気にしている場合は注意が必要です。

 

 

 

この子は眼球が潰れてしまったため、摘出を行った子です。

はむ

はっきりとした原因は分かりませんが、外傷や感染などにより眼球ろう(眼球が小さくなってします状態)を引き起こしたものと思われます。

眼窩の内容物を摘出し眼瞼の縫合を行いました。

眼球ろうの子は多くは有りませんが、結膜炎などの目の病気はとても多いです。

ハムスターさんは綿や床材などに潜ることが好きなため、床材の素材によっては眼に傷をつけてしまうことも多いです。

 

ワンちゃんやネコちゃんと違い小さな変化に気が付きにくい子たちなので、よく観察していただき気になる事があれば早めにご相談ください。

 

院長 奈須俊介

 

投稿者: 葉山一色ペットクリニック

2019.01.08更新

ハリネズミでは、ふらつきや麻痺などの神経症状が認められることが時折あります。

このような症状を神経疾患症状と言い、原因は様々ですが、なかでもハリネズミ特有の病気として「ハリネズミふらつき症候群(WHS)」がよく知られています。

 

WHSの原因は現在のところ残念ながら特定されていません。

そのため、他の神経疾患を起こす病気を検査しながら診断を進めていきます。

WHS

 

WHSは2歳以下で発症する事が多いと言われていますが、全年齢で発症する可能性がある病気です。

初期症状は、丸まりにくくなったり、つまずくようになったりが多く、徐々に進行し麻痺を起こします。

 

治療は、鎮痛剤やステロイド、ビタミン剤、抗生剤、点滴などを必要に応じて行いますが、原因が特定できていないため有効な治療法はまだ確立されていません。

食欲の低下が認められる場合は、補助給餌や飲水を行う必要があります。

 

まだまだ分からないことも多く、治療が難しい病気ですが、何か新しい情報がありましたらお伝えいたします。

 

 

院長 奈須俊介

 

投稿者: 葉山一色ペットクリニック

2018.08.20更新

1才のハリネズミの女の子が血尿を主訴に来院しました。

 

ハリネズミの血尿の原因として多いのは、生殖器疾患(子宮疾患)です。

膀胱炎などの泌尿器疾患ももちろんありますが、どちらかというと少ない印象です。

 

検査はオシッコ検査や超音波検査を行い、子宮の異常や膀胱炎の有無などをチェックします。

ハリネズミ

この子は、膀胱の両脇に大きな管腔構造が認められたため、子宮疾患と判断し手術を行いました。

 

ハリネズミ

 

お腹をあけると、体に対して大きな子宮が見つかりました。

ハリネズミ

出血しないように血管を糸で縛り、卵巣と子宮の摘出を行いました。

 

術後は、腫瘍などの悪性のものではないか診断するため病理検査を行い、良性のものであれば無事に終了となります。

ハリネズミ 

ハリネズミさんはワンちゃんなどと比べると麻酔や手術のリスクは高いですが、子宮疾患の場合はどうしても手術が必要となります。

 

血尿などの症状が認められましたら、なるべく早めにご相談いただければと思います。

 

葉山一色ペットクリニック

院長

投稿者: 葉山一色ペットクリニック

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