病院ブログ

2023.07.29更新

【にゃんこちゃんの鍼灸タイム】

 

にゃんこ

 

御年20歳のにゃんこ先生(ちゃん)

 

手足の冷えが気になるということで

鍼灸体験をしてくれました

 

シニアの犬猫ちゃんは

東洋医学でいう【腎】の力が弱ってきます

 

【腎】は身体の水分代謝の調節、成長・発育・生殖のコントロール、老化に関する事象など大切な役割を担っています

 

腎の陰陽バランスの崩れ

気血水のバランスを

診ながら鍼灸治療をしました

 

脱水があったので点滴処置をしてから

鍼灸タイム!

 

にゃんこ

 

にゃんこ 

 

にゃんこ 

 

「いい気持ちにゃ〜」

 

終始とってもお利口なにゃんこ先生

 

終わった後は手足も温かく

毛並みも顔つきも変わりました✨

 

何度か続けていると

お家での動きも良くなったと

にゃんこママから嬉しい報告も

 

慢性腎臓病の犬猫ちゃんは血流が悪くなり

腎臓に負荷がかかって高血圧になっている子が多く見られます

 

鍼灸治療で巡りを良くすることで

点滴がより効果的になったり、

血圧を下げ腎臓への負荷を減らす効果も期待できます

 

お家で出来るケアも沢山ありますよ

 

鍼灸体験お待ちしています〜

 

 

投稿者: 葉山一色ペットクリニック

2021.12.06更新


育毛剤を使用されている飼い主さんへ

 

育毛剤 

 

 

(ミノキシジル外用薬への暴露と中毒)

 


育毛剤に使用されているミノキシジルという成分がワンちゃんネコちゃんに対して毒性が高いことをご存知ですか?

 

市販されている多くの育毛剤、シャンプー等にも配合されている成分です

 

 

 

育毛剤の液体そのものを舐めることは勿論のこと、使用している飼い主さんの枕カバー・髪の毛・頭皮を舐めることによっても中毒症状が出ることがあることが分かっています

 

 


寒くなって一緒に寝る機会が増えてきた今、注意して頂ければと思います
(ワンちゃんネコちゃんと一緒に寝てイチャイチャするのはとっても気持ちが良いんですけどね〜namidanamidanamida

 

育毛剤 

 

〈赤ちゃんの頭皮はいい匂い〜〉

 

 

 

 

投稿者: 葉山一色ペットクリニック

2021.05.06更新

 

フィラリア

 


暖かくなってきて、ノミ・ダニやフィラリアなどが気になる季節になってきましたnote

 

 

フィラリア症という病気はご存知ですか?

 

フィラリアは、線虫という寄生虫の1つで心臓や血管に寄生し心不全などを引き起こす原因となります

 

フィラリア 

 

pic.の通り、フィラリアは蚊から感染しますが

「蚊がいる=感染する」ではありません汗

 


蚊の体内でミクロフィラリア(mf)が成長し、感染力を持つL3に成長するためには一定の気温が続く必要があります(平均気温などから感染期間を推測する方法/詳細はHDUで検索!!)

 

 

暖かい日が続き、蚊からフィラリアに感染すると、

ワンちゃん(猫ちゃんも)の体内でフィラリアがどんどん成長し、感染から90日ほどで成虫となり血管(肺動脈)や心臓に到達し症状を表します汗

そうなってしまう前にお薬を使って予防する必要がありますbibibi

 

フィラリア 

 


○フィラリアのお薬は予防薬ではなく、駆虫薬です


厳密には、「mf」「L3」「L4」に効果のある駆虫薬です。

投薬したときに体内にいるフィラリアを駆虫することによってフィラリア症の予防を行っています✨

 

 

○いつからいつまでお薬を使う必要があるのでしょうか?

「L5」に成長する前にお薬を使ってあげる必要がでてきます

 

体内に感染した「L3」が「L5」に成長するのは、感染から最短でも50日かかるので、50日以上投薬の間隔があいてしまうと感染を防ぐことが出来なくなってしまう可能性がありますnamida

 

投薬忘れなどによる感染を防ぐ目的で、フィラリアのお薬は1か月ごとに投薬するのが一般的です(万が一、数日過ぎてしまっても猶予があるように)

かつ、「L3」「L4」の段階で駆虫する必要がある為、投薬期間としては「フィラリア感染開始1か月後~感染終了1か月後」までとなります

 

神奈川県は(エリアによっても多少違いあり)、毎年5月初旬に感染が始まり11月初旬まで感染が続くため、「6月初旬~12月初旬の計7か月」予防する必要があります

 

 

フィラリア 

 

○お薬を開始する際は、フィラリアに感染していないことを確かめてから投薬を行います


万が一フィラリアに感染している子にお薬を使うと、ショック症状を起こし、最悪の場合死に至ることもあります

 

フィラリア 

 

 

安全にお薬を使うために、必ず検査を行ってから投薬するようにしましょうねnote

 

ムー

 

 

 

投稿者: 葉山一色ペットクリニック

2021.04.01更新

 

健診

 

 

 

4/1〜5/31 春の健康診断キャンペーンを行いますflower

 

健診

 

フィラリアの抗原検査と一緒に健診をオススメしていますni

 


シニア期のワンちゃんネコちゃんは半年に1度、若い子は1年に1度の健診で健康チェックをしましょうpad


混合ワクチン接種の抗体検査も一緒に行えます(外注検査になるので後日の結果報告になります)

 

フィラリアのお薬のまとめ割もありますnote

 


ネット予約も出来るようになりましたので是非ご活用下さい

 

 

 

投稿者: 葉山一色ペットクリニック

2021.03.10更新

突然意識を失い、手足をつっぱったり、バタバタさせたりすると真っ先に「てんかん」を疑うと思います。

 

てんかんとは、「種々の病因に起因する慢性の脳疾患であり、大脳神経細胞の過剰な発射に由来する反復性の発作を主徴とし、変化に富んだ臨床・検査所見の表出を伴う」とあります。

つまり2回以上発作が起きて初めて「てんかん」となります。

 

てんかんの分類は病因や発作の型で分類されます。

tenkan

 

「素因性てんかん」は、皆さんが想像するてんかんです。

脳やその他に明らかな異常を伴わない発作で、根本治療は出来ませんが、お薬を使って発作を起きにくくします。

素因性てんかんの中には難治性てんかんといってお薬に反応しにくいものもあります。

通常1種類のお薬から始めますが、発作が収まらなければ作用の異なるお薬を追加する場合もあります。

 

 

「構造的てんかん」は、脳やその他の部位に異常がありそれが原因で起こる発作をいいます。

一般的には、初回の発作が5歳以上で認められる場合は構造的てんかんが多いと言われています。

また、猫は年齢を問わず構造的てんかんが多いです。

構造的てんかんの原因は、脳炎・脳腫瘍・脳血管障害などの頭蓋内疾患の他に、内臓疾患や内分泌疾患・感染症などの頭蓋外疾患によるものも認められます。

 

頭蓋内疾患の有無はMRI検査などが必要となり、検査も簡単ではありません。

診療の際はまず身体検査・血液検査を実施し、頭蓋外に異常がないかを確認します。

異常が認められなければ、次のステップはMRI検査などを行い脳病変の有無をチェックしていきます。

 

ここ1年間ほどで5歳以上で初発の発作が起きた子を数例診る機会があり、どの子もMRI検査を行ったのですが、1件は脳腫瘍疑いでした。

ただし、5歳以下でも犬種によっては脳炎や脳障害が多い犬種もいるため、注意が必要です。

 

てんかんは基本的には生涯の治療が必要になる事が多く、お薬を切ることが出来る子はまれと言われています。

お薬を切る際も、6か月以上かけてゆっくりと量を減らしていきます。

しばらく落ち着いてるからと、飼い主さん判断でお薬をやめてしまったりすると症状の再発をすることがあるため自己判断でお薬を止めるのは避けるようにしましょう。

 

おうちで発作が起きた時は慌てずに、

① 状況の把握(できればムービー撮影)

② けがをしないように配慮(頭をがんがんぶつけたりしないよう)

③ なるべく動かさない

④ 時間を計測(どのぐらいの時間発作が起きているかが重要)

をこころがけましょう。

ふいに顔に手を近づけると、物凄い強い力で噛まれてしまう可能性もあるため気をつけましょう。

 

当院ではMRI検査が必要な際は提携病院へご紹介させていただきます。

 

何かあればご相談いただければと思います。

投稿者: 葉山一色ペットクリニック

2021.02.10更新

ワンちゃんもネコちゃんも糖尿病の初期の頃やケトアシドーシスの際の血糖値の測定は頻繁に行わなければならず、負担になるものでした。

痛みやストレスなどで病院が嫌いになる子も多く、また通院回数も増えるため飼い主さんの負担も少なくありませんでした。

 

最近は血糖値の管理を行う際に、機械を体に装着すれば毎回採血を行わなくても持続的に血糖値が測れるものがある為、頻回に検査が必要な場合は使用する機会が増えてきました。

動物用ではなくヒト用のため少し大きいのと毛刈りは必要になってしまいますが、一度装着すれば最長14日間血糖値の測定が行えます。

 

右の機械が読み込み装置

真ん中が体につける装置で、左がそれを装着するための機械です

りぶれ

 

動きが激しい子は途中で機械がずれてしまい測れなくなってしまう事もありますが、今のところ使用期限に近いぐらいまでは測れています。

 

 

装着の様子

りぶれ2

この上から洋服を着せたり、テーピングをして動かない様に固定します。

 

おうちでは、読み込み用の機械を近づけるだけで血糖値の測定が行えます。

病院でもケトアシドーシスの入院中の管理で使用することも出来るため、夜間の血糖値管理もだいぶ楽に行えるようになりました。

 

一番の課題は価格と、ずれないようにすることですが、どちらもなかなか難しいです。

今のところリブレの設置と読み込み機械の貸し出しで10000円(税別)で行っておりますが、動きが激し子は数日で外れてしまう事もあります。

動きに左右されにくいところへの設置やテーピングなどで対応していますが、設置中はなるべく激しい運動は控えて頂くことをオススメします。

 

写真の子は様々なインスリンを試しましたが、血糖値が安定するものがなかなか見つかりませんでした。

① プロジンク(犬猫専用のインスリン製剤)

② ランタス(インスリングラルギン)

③ レベミル(インスリンデテミル)

④ トレシーバ(インスリンデグルデク)

⑤ ヒューマリンN(NPH)

計5種類ほど試しましたが、10単位ほど使用しても血糖値が安定しませんでした。

ホルモン検査などのインスリン抵抗因子の検査もすべて行いましたが、何も異常はみつかりませんでした。

 

現在は合うインスリンが見つかり、少し多いですが4単位で血糖値が落ち着いています。

 

 

糖尿病は安定してしまえば頻回に検査を行う必要は無いですが、治療の初期や容量の変更時などは頻回に採血をする必要があるため、この機械のおかげで管理もしやすくなりましたし、自宅での血糖値の管理も容易に行えるようになりました。

 

使う機会が少ない方が良いですが、血糖値が安定しなかったりインスリンの変更を行う際にはご相談いただければと思います。

 

投稿者: 葉山一色ペットクリニック

2020.01.28更新

冬場は膀胱炎などの泌尿器系の病気のリスクが高くなる時期と言われています。

なぜだかご存知でしょうか?

 

いくつか理由は有りますが、寒いと運動量が低下しそれに伴って飲水量も低下し尿が濃くなることにより結石症のリスクが高まる事や、排尿を我慢することによって結果として尿が濃くなること等が原因として挙げられています。

 

先日参加した腎臓病のセミナーでは、大学病院に来院した腎臓病の子のうちの約40%が尿石症などの泌尿器系の疾患を起こしたことがある子だと言っていました。

泌尿器系の病気の予防することは将来的な腎臓病の予防にもつながるため、定期的な尿検査などの健康診断を行うように心がけましょう。

 

 

先日膀胱結石の手術を行った子のレントゲン写真です

結石

この子は頻回尿、食欲不振、嘔吐、発熱などの症状も出ていました。

レントゲンで確認すると膀胱の中に大きな結石が2つあることが確認できます。

 

つづいてエコー写真です

結石

黒くうつっているのがオシッコで、白く三角形にうつっているのが膀胱の中にある結石です。

エコーでは残念ながらいくつ石があるかは分かりませんが、レントゲンでうつらない結石もあるためエコー検査は必須です。

 

結石にはいくつも種類がありますが、出来やすい結石は「ストルバイト結石」と「シュウ酸カルシウム結石」の二つです。

「ストルバイト結石」は食事療法により溶解することができる結石なのですが、大きさや数や本人の状態により手術を選択する場合もあります。

「シュウ酸カルシウム結石」は残念ながら食事療法では溶解することが出来ないため、手術が適応になります。

 

この子は尿検査などから「ストルバイト結石」が疑われましたが、強い症状が出ていたため手術を行うことになりました。

 

摘出した結石

結石

大きいもので1cm程度の結石がたくさん膀胱の中にあり、膀胱の粘膜に食い込んでなかなか取れないものもありました。

 摘出後は膀胱や尿道内を洗浄し、結石の取り残しがないかを確認して手術終了です。

 

膀胱結石の大変なところは、再発することが多いところです。

結石の出来やすい要因はいくつかありますが、体質や性別などの変えることが出来ないものも要因の一つになってきます。

 

そのため、食事療法や飲水量の確保などを行いつつ尿検査や画像検査を行っていくことが重要になります。

 

以前尿石症になった事がある子で、しばらく検査を行っていない子は定期的に検査を行うことをオススメします。

 

院長 奈須俊介 

投稿者: 葉山一色ペットクリニック

2019.04.13更新

暖かくなってきて、ノミ・ダニやフィラリアなどが気になる季節になってきました。

ノミ・ダニの詳しい話はまた今度にしますが、葉山周辺では真冬でもダニに噛まれて来るワンちゃんが多かったので通年予防をオススメしています。

 

 

さて、フィラリア症という病気はご存知でしょうか?

名前だけ知っていて、何となくお薬を使って予防している方も多いのではないでしょうか?

 

フィラリアは、線虫という寄生虫の1つで心臓や血管に寄生し心不全などを引き起こす原因となります。

 

フィラリアの一生は以下のようになります。

fil

 

図にも書いてある通り、フィラリアは蚊から感染します。

 

ここで一つ誤解が生まれるのですが、「蚊がいる=感染する」ではありません。

 

もう一つ必要になるのが気温なのです。

蚊の体内でミクロフィラリア(mf)が成長し、感染力を持つL3に成長するためには一定の気温が続く必要があります。

平均気温などから感染期間を推測する方法があるのですが、詳しい話は省略します。

興味がある方はHDUと検索していただければ色々と出てくると思います。

 

暖かい日が続き、蚊からフィラリアに感染すると、ワンちゃん(猫ちゃんもうつります)の体内でフィラリアがどんどん成長していきます。

目安としては、感染から90日ほどで成虫となり血管(肺動脈)や心臓に到達し、症状を表します。

そうなってしまう前にお薬を使って予防する必要があるのです。

 

タイトルにも記載しましたが、フィラリアのお薬は一度投薬すると1か月間フィラリアを予防できると思っている方が多いと思います。

実際に動物病院でも「予防薬ですよ」と言ってお出しすることもある為、ほとんどの方はそう思っているのではないでしょうか?

 

結論から言うと、フィラリアのお薬は予防薬ではなく、駆虫薬です。

厳密には、「mf」「L3」「L4」に効果のある駆虫薬です。

投薬したときに体内にいるフィラリアを駆虫することによってフィラリア症の予防を行います。

極端な話、投薬した翌日にフィラリアに感染した場合は効果をしめしてくれないのです。

なので、「フィラリアのお薬=駆虫薬」が正解になります。

 

では、いつからいつまでお薬を使う必要があるのでしょうか?

フィラリアのお薬は上にも書いた通り「mf」「L3」「L4」に効果のあるお薬です。

「L5」や「成虫」には効果が低く、100%駆虫することはできません。

なので、「L5」に成長する前にお薬を使ってあげる必要がでてきます。

 

体内に感染した「L3」が「L5」に成長するのは、感染から最短でも50日かかります。

なので、50日以上投薬の間隔があいてしまうと感染を防ぐことが出来なくなってしまう可能性があります。

 

投薬忘れなどによる感染を防ぐ目的で、フィラリアのお薬は1か月ごとに投薬するのが一般的です。(万が一、数日過ぎてしまっても猶予があるように)

かつ、「L3」「L4」の段階で駆虫する必要がある為、投薬期間としては「フィラリア感染開始1か月後~感染終了1か月後」までとなります。

 

神奈川県は(エリアによっても多少違いますが)、毎年5月初旬に感染が始まり11月初旬まで感染が続くため、「6月初旬~12月初旬の計7か月」予防する必要があります。

 

 

お薬を開始する際は、フィラリアに感染していないことを確かめてから投薬を行います。

万が一フィラリアに感染している子にお薬を使うと、ショック症状を起こし、最悪の場合死に至ることもあります。

安全にお薬を使うために、必ず検査を行ってから投薬するようにしましょう。

 

葉山一色ペットクリニック

院長 

投稿者: 葉山一色ペットクリニック

2019.03.19更新

子宮内膜炎とは、子宮の内膜が可能性炎症を起こすものであり、黄体ホルモン(プロジェステロン)の刺激に対しておこる子宮内膜の肥厚の後遺症として起こります。

また、子宮内腔に膿汁が停滞した化膿性疾患が子宮蓄膿症であり、その発症には黄体ホルモンの分泌が深く関与しています。

通常、猫は交尾排卵動物であり黄体期の機会が少ないため本疾患の発症は犬と比べ少ないですが、不妊交尾後の黄体期や自然排卵する猫も知られているため、その黄体期に発症すると考えられています。

 

子宮蓄膿症は、外陰部から排膿が認められる「開放性子宮蓄膿症」と、排膿が見られない「閉鎖性子宮蓄膿症」がありますが、閉鎖性の方が中毒症状が重い傾向にあります。

 

症状は、一般的に「食欲不振」「元気消失」「多飲多尿」「嘔吐」「腹部膨満」が認められますが、猫では嘔吐や多飲多尿は多くはありません。

進行すると、細菌の毒素により腎不全や播種性血管内凝固(DIC)を引き起こし、命に係わる事もあります。

 

診断は血液検査や、レントゲン検査超音波検査などにより、液体貯留し腫大した子宮を確認することによって行います。

 

治療は、救命を考えると外科的に卵巣・子宮摘出術を行うことが推奨されます。

しかし、若齢気に発症し繁殖を考えている場合、高齢で麻酔や手術のリスクが高い場合は内科的治療が選択されるケースもあります。

黄体ホルモン(プロジェステロン)受容体拮抗薬であるアグレプリストン(アリジン)というお薬による内科的治療は猫では報告は多くは無いですが、犬と同様の方法にて有効であることが知られています。

ただし、海外薬のみであり日本国内では入手できないお薬のため、すべての動物病院で出来る治療ではありません。

 

 

手術前の猫ちゃんのお腹の様子です。

あおむけの状態ですが、おなかが張っているのが分かります。

子宮 猫

 

 

術中の写真です。

子宮内に液体が貯留し、子宮が腫大しています。

子宮 猫2

 

 

摘出した子宮です。

左右の卵巣にも異常が認められます。

子宮 猫3

 

外科摘出後は腹膜炎などを併発していなければ予後は良く、通常通りの生活を送ることが出来ます。

 

猫ちゃんは犬と比べ、症状が出にくいため気が付くのが遅くなる傾向がありますが、避妊手術を行っていない猫ちゃんで上記のような症状が認められましたら早めにご相談ください。

 

 

 

 

投稿者: 葉山一色ペットクリニック

2019.01.09更新

お外に出る猫ちゃんはどうしてもケンカをして帰ってくることがあると思います。

この子も残念ながらケンカをして、右目に穴が開いてしまった子です。

 眼球摘出

 

時間が経過していたため、眼球を温存するのは困難だと判断し、眼球摘出を実施しました。

 

摘出後の様子①

眼球摘出2

 

 

摘出後の様子②

眼球摘出3

毛が伸びてくると手術した部分は徐々に目立たなくなっていきます。

 

 

このような外傷以外のケースでも、緑内障や眼球の腫瘍が疑われるようなケースでも摘出することがあります。

 

眼球摘出と聞くとどうしても及び腰になってしまう方も多いと思いますが、状況によっては不快な状態から解放されるため、時には一つの選択肢になると思います。

 

院長 奈須俊介

 

投稿者: 葉山一色ペットクリニック

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