病院ブログ

2020.01.28更新

うさぎさんは、ワンちゃんネコちゃんと違い、オシッコの中にカルシウムが多く排泄されます。

そのため正常なオシッコでも結晶が見られることが多いため、尿検査を定期的に行っていても診断的な意義はあまり高くはありません。

 

うさぎさんで重要なのは、頻尿、尿漏れ、血尿などの症状やレントゲンやエコー検査などの画像検査になります。

 

先日、血尿を主訴に来院したウサギさんのレントゲン写真です

結石

膀胱内に1cm程度の石があるのが確認できました。

 

うさぎさんの結石は食事療法では溶解しないため、手術が必要になります。

この子も手術を行うことになりましたが、さらなる結石症の予防の為に低カルシウム系のペレットに変更するなど食事療法も行うことになりました。

 

 

手術当日のレントゲンです

結石

膀胱内にあった結石が消失しています。

 

この子は女の子であったため尿道が太く、運が良く自然に排出されていました。

 

通常1cmほどの大きさになると自然排出は難しいのですが、中には自然に排出されることも有ります。

ただし、大きさによっては尿道を詰まらせてしまったりすることもあるため、経過観察には注意が必要です。

 

結石を予防するためには低カルシウム系のペレットや牧草(チモシーなどのイネ科)に切り替え、適正体重を守ることが重要です。

うさぎさんは途中から食事の種類を変更することが難しいと言われていますので、食事の変更の際には根気よく徐々に行うことをオススメします。

 

院長 奈須俊介

投稿者: 葉山一色ペットクリニック

2020.01.28更新

先日、ハムスターさんの手術を行いました。

どちらもジャンガリアンハムスターという40gほどの大きさの子です。

 

 

この子は口の中にできものが出来てしまったため、摘出を行った子です。

はむ

ほおっておくと噛んで出血をするリスクもありますし、邪魔してご飯が食べられなくなることもなります。

この子は腫瘤が口から出てきていたためすぐに発見できましたが、口の中に隠れてて見つからない子もいます。

ご飯を食べにくそうにしていたり、ずっとお口を動かして気にしている場合は注意が必要です。

 

 

 

この子は眼球が潰れてしまったため、摘出を行った子です。

はむ

はっきりとした原因は分かりませんが、外傷や感染などにより眼球ろう(眼球が小さくなってします状態)を引き起こしたものと思われます。

眼窩の内容物を摘出し眼瞼の縫合を行いました。

眼球ろうの子は多くは有りませんが、結膜炎などの目の病気はとても多いです。

ハムスターさんは綿や床材などに潜ることが好きなため、床材の素材によっては眼に傷をつけてしまうことも多いです。

 

ワンちゃんやネコちゃんと違い小さな変化に気が付きにくい子たちなので、よく観察していただき気になる事があれば早めにご相談ください。

 

院長 奈須俊介

 

投稿者: 葉山一色ペットクリニック

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