モルモット不正咬合の治療
2024.03.30更新
モルモットの歯は、げっ歯類に特徴的な一生歯性であり、生涯にわたり伸び続けます。
歯の数は、上下とも前歯が2本、奥歯(臼歯)が6本の合計20本あります。
何らかの原因で咬合が不適切になると、上の奥歯は頬側に、下の奥歯は舌側に過長し食欲の低下を引き起こします。
不正咬合の主な症状は
①食欲の低下
②流涎
③嗜好性の変化
などが挙げられます。
身体検査や口腔検査などにより診断を行い、軽度のものであれば無麻酔で処置を行いますがモルモットの口の中は狭いため、麻酔下での精査や処置が理想的です。
このように口を開く器具をつけて、奥歯の状態を確認しながら機械をつかって歯を削っていきます。
麻酔をとめたらすぐに目が覚めて動き始めるので、あとは食べれるようになるか経過をみていきます。
不正咬合は一度発症すると生涯治療が必要となるため、予防が重要となります。
奥歯の摩耗不足が原因となることが多いので、牧草などの繊維をしっかりと食べさせることが重要となります。
急な食欲の低下やよだれが認められた場合は、不正咬合の可能性があるためご相談ください。
葉山一色ペットクリニック
院長
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