病院ブログ

2024.03.23更新

デグーさんは鼻閉塞や呼吸困難などの呼吸器疾患が発生することが多く、また診断や治療に苦労することが多いのが現状です。

 

原因は様々で、歯の病気や肺炎、鼻腔内腫瘍などが挙げられます。

 

 

診断は、身体検査やレントゲン検査、CT検査などによっておこなっていきます。

 

 

頭部のレントゲン写真です。 

でぐ

 

デグーさんは麻酔をかけないときれいなレントゲンを撮影することが難しいため、基本的には麻酔下での検査になるのですが、呼吸状態が悪い子では注意が必要となります。

 

治療は原因によって様々ですが、抗生物質や消炎剤の投与などを行うことが多いです。

 

 

内服薬に反応が悪い子は外科手術やネブライザー療法を行います。

 

 

当院で行ってるネブライザーの様子です。

ねぶ

ネブライザーはお薬を蒸気にして吸入させる治療の為、欠点としては体が蒸気で濡れて体温が低下してしまうことがあります。

 

お部屋を暖めたり、直接蒸気が当たらないようにBOXを二重にしたりして体温の低下を防ぎながら行ってます。

 

ネブライザー療法は自宅での継続的な治療をおススメしているので、機械を購入していただいてお家で行っている方もいます。

 

 

 

頑張って治療を行っても残念ながら進行してしまうと、呼吸がどんどん苦しくなり、口をあけて呼吸をすることによってお腹にガスがたまってきて食欲が低下してしまうことがあります。

でぐレントゲン

お腹の中の黒い部分がガスです。

 

お腹にガスがたまるとご飯が食べられなくなるので、点滴をしたりガスを抜くお薬を使ったりする必要が出てきます。

 

 

最初は軽い鼻づまりでも、進行すると命にかかわる病気なので、症状が出たら早めにご来院いただければと思います。

 

 

葉山一色ペットクリニック

院長

投稿者: 葉山一色ペットクリニック

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