獣医療でよく使う漢方薬
【五苓散】
「水」に関する身体の不調を改善するのが得意な漢方薬
・組成生薬
沢瀉、茯苓、猪苓、桂皮、蒼朮
「水分代謝」の促進が得意な漢方薬です
余分な水分は排出し
脱水の際は水分を保持
水が滞っている部分を改善し
巡りをよくするイメージです
獣医療では
中枢神経疾患(脊椎疾患、前庭疾患、てんかん)
急性胃腸炎
気象病(気圧の変化で症状がでるもの)
車酔い などで使用します
漢方薬はその子の体質・症状によって
合うものを処方するので
西洋薬のように
「この病気だからこの薬!」
という処方の仕方ではありません
(例)同じ膀胱炎の症状でも
その子の年齢・体質・性格・季節などを考慮すると処方する漢方薬は変わります
冷えが強い場合・湿熱が強い場合・ストレスが強い場合など
五苓散はその子の体力(実証・虚証)とは関係なく使える漢方薬です
他の漢方薬と併用する場合は
中医学診療をしている獣医師にご相談下さい