病院ブログ

2023.10.27更新

【秋の薬膳③】

 

 

秋の薬膳

 

◎秋の食養生法

・津液を補う
→ 身体・肺を潤す食物を摂る

・夏に弱った胃腸機能を整える
→ 脾胃を補う食物を摂る

 

 

秋の薬膳

 

【えごま油】
 帰経 脾肺胃
 五味五性 辛味/温

 

秋の薬膳

 

αリノレン酸を多く含むので
被毛や皮膚の健康維持
アレルギー症状の緩和など様々な効果な期待出来ます

完全手作り食の場合は
サプリメントの併用をおすすめします

 

秋の薬膳

 

αリノレン酸は熱に弱いため加熱処理はしないようにしましょう
(最後にさっとかけるのがベスト)

過剰な摂取は他の疾患の原因になってしまうので
まずは様子を見ながら与えて下さい

目安は小型犬で一日あたり小さじ1〜

酸化しやすいオイルなので
一ヶ月でつかい切れるサイズのものを選びましょう

 

 

 

秋の薬膳

 

『ムーのトッピングご飯にも使用しました』

 

 

 

投稿者: 葉山一色ペットクリニック

2023.10.14更新

獣医療でよく使う漢方薬
【補中益気湯】

 

漢方薬 

 

服用していらっしゃる飼い主さんも

多いのではないでしょうか?

汎用性の高い漢方薬の一つです

(私も最近飲み始めましたnote

 

 

漢方薬

 

「気」を体に巡らせ
胃腸を丈夫にし
元気を補う効果のある漢方薬です

・組成生薬
 黄耆・大棗・蒼朮・陳皮・人参・甘草・当帰・升麻・柴胡・生姜

 

 

漢方薬 

獣医療ではこんな症例に使用します


・慢性疾患で体力低下がみられる
・胃腸疾患
・術前術後の体力回復
・抗がん剤使用時の服作用軽減
・シニアの虚弱(フレイル)  など

 

 

漢方薬 

 

健全な胃腸の状態は健康の源です

皮膚の免疫力(バリア機能)を高めるためにも良い漢方薬なので
アトピーやアレルギーの子にも良いです

(人ではアトピーに対して効果的であるとエビデンスも出ています)

 

漢方薬 

補中益気湯は元気がない(虚証)・食欲がないなど

気虚の症状で使用することが多い漢方薬です

 

気を補う漢方薬は他にもあるので

その子に合うものを服用しましょう!

 


他の漢方薬と併用する場合は
中医学診療をしている獣医師にご相談下さい

 

 

※東洋医学診療は 副院長 奈須のみの診察です

通常は平日のお昼の時間に完全予約制で行っています

(時間はご相談下さい)

ネット予約は受け付けておりません

(電話または直接お問い合わせ下さい)

投稿者: 葉山一色ペットクリニック

2023.10.13更新

【ゆずちゃんの鍼灸タイム】

 

ゆずちゃん

 

定期的な鍼灸と漢方でケアをしている
ゆずちゃん

とっても若く見えますが
実はシニアのゆずちゃん

 

漢方薬を始めて
以前よりお腹の調子が良くなりましたnote

 

ゆずちゃん

 

脚のツボに鍼を入れています

とってもお利口なゆずちゃんです

 

 

 

夏場はクーラーで身体が冷えていたので
身体の中からあたためる生薬が入っている漢方を


今回から気血の巡りを重視した漢方薬を処方しました

 

同じ胃腸症状でも
その子の、その時の体質によって
合うものを処方します

 

・季節の変わり目に体調を崩しやすい
・血液検査では異常が出ないけど
 調子がイマイチ
・昔より元気がなくなった
・疲れやすくなった
など
西洋医学では
経過観察になる症状や
年齢によるその子の体質変化も

東洋医学ではケアしてあげることができます

 

予防医学の

「病気になってしまってからそれを治すよりも、

病気になりにくい心身をつくることで病気を予防し、

健康を維持する」という考え方は
東洋医学の核となるものです

 

漢方薬が気になる方はお気軽にご相談下さい

 

 

奈須

 

 

 

 

 

投稿者: 葉山一色ペットクリニック

2023.10.10更新

獣医療でよく使う漢方薬
【五苓散】

 

五苓散

 


「水」に関する身体の不調を改善するのが得意な漢方薬


・組成生薬
 沢瀉、茯苓、猪苓、桂皮、蒼朮

 

五苓散 

「水分代謝」の促進が得意な漢方薬です



余分な水分は排出し
脱水の際は水分を保持


水が滞っている部分を改善し
巡りをよくするイメージです

 

五苓散

 

獣医療では
中枢神経疾患(脊椎疾患、前庭疾患、てんかん)
急性胃腸炎
気象病(気圧の変化で症状がでるもの)
車酔い などで使用します

漢方薬はその子の体質・症状によって
合うものを処方するので
西洋薬のように
「この病気だからこの薬!」
という処方の仕方ではありません

(例)同じ膀胱炎の症状でも
その子の年齢・体質・性格・季節などを考慮すると処方する漢方薬は変わります
冷えが強い場合・湿熱が強い場合・ストレスが強い場合など

 

五苓散 

 

五苓散はその子の体力(実証・虚証)とは関係なく使える漢方薬です
他の漢方薬と併用する場合は
中医学診療をしている獣医師にご相談下さい

 

 

 

投稿者: 葉山一色ペットクリニック

2023.10.04更新

【秋の薬膳②】

 

秋の薬膳

 

 

◎秋の食養生法

・津液を補う
→ 身体・肺を潤す食物を摂る

・夏に弱った胃腸機能を整える
→ 脾胃を補う食物を摂る

◎オススメ食物

・津液を補う
 白木耳・豆腐・豆乳・梨・リンゴ・柿・蓮根・オクラ・山芋 など

・肺を潤す
 落花生(アーモンド)・オリーブオイル・はちみつ など

(被っているものは省略しています)

 

秋の薬膳 

【白きくらげ】
 帰経 肺胃腎
 五味五性 甘淡味/平

 

秋の薬膳 

 

 

楊貴妃が好んで食べていたスーパー美容食材

食物繊維が多いので整腸作用も◎
ビタミンD、Ca、マグネシウム、鉄などのミネラルも多く含んでいます

トロトロに煮込んでスープにしても美味しく水分補給が出来ます

 

秋の薬膳 

 

【山芋(長芋)】
 帰経 脾肺腎
 五味五性 甘味/平

 

秋の薬膳 

 

山薬(さんやく)ともよばれ
生薬の補気薬として使用します

滋養強壮に良いとされているので
シニアの子、病中病後にもオススメです

尿石症既往歴のある子は注意です!

 

この食材はどうかな?など気になる事があれば

副院長の奈須にご質問下さい

 

ワンちゃん猫ちゃんの漢方薬処方もしています

 

中医学診療(鍼灸治療、漢方相談)は

平日12時からの予約制です(ネット予約は出来ません)

 

予定がどうしても合わない場合はご相談下さいね

 

 

 

 

 

投稿者: 葉山一色ペットクリニック

2023.10.02更新

秋の薬膳おすすめレシピ

【はちみつ大根】

 

はちみつ大根

 

 

はちみつ大根

 

残暑と乾燥の影響により

津液不足になるので

体内の乾燥を防いで身体をあたため(冷やさない)

肺気を補う食材を摂るのが秋の食養生法です

 

 

 

はちみつ大根 

 

 

江戸時代から民間療法として親しまれていたはちみつ大根

 

呼吸器系の鼻や気管支、

肺の粘膜を潤してくれます

 

飼主さんとわんこが一緒に楽しめる

これからの季節にピッタリの簡単レシピです

 

はちみつ大根 

 

 

はちみつ大根 

 

 

【作り方】

さいの目状にカットした生の大根を

はちみつにひたひたにつけて

一晩待てば完成!!

 

出てきたエキスをそのまま、またはお湯割りなどにして飲みます

 

はちみつ大根 

 

漬けた大根はポリポリ甘くて美味しいです

(冷蔵で2〜3日保存可)

大根は一晩つけたら取り出しましょう!

 

【はちみつ】

 帰経 脾胃肺大腸

 五味五性 甘味/平

 

少量でも効率的にカロリー補給ができます

 

腸内環境が未完成な子犬・糖尿病の子には与えないで下さい 

 

 

 

 

投稿者: 葉山一色ペットクリニック

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